インプラントメーカーについての考察|鈴木歯科医院|守山区の歯医者・歯科

インプラントメーカーについての考察

インプラントメーカーについての考察

名古屋市守山区の鈴木歯科医院 鈴木歯科医院 院長 鈴木 明

歯科医師紹介

 

本日はインプラントメーカーについての考察についてお話をしたいと思います。

インプラントメーカーを考える場合、各メーカーの違いは何かというと、

1 インプラントデザイン

2 インプラントーアバットメント接合部の様式 が主なものと考えます。

 

長期間インプラントが機能するためには、インプラント体の周囲に、骨組織と結合組織が 存在しなければなりません。

インプラント体とアバットメントの間に、マイクロムーブメントが少なく、マイクロギャ ップの封鎖性に優れた接合様式は、マイクロリーケージ(接合部の隙間から細菌が侵入す る)も少なく、周囲骨の吸収量は少ないことが実験的にわかっています。

インプラント周囲に炎症が起きにくい構造、デザインの設計をしているメーカーが望まし いと考えます。

 

当院で採用していますスウェーデンのデンツプライシロナ社のアストラテックインプラン トシステムのオッセオスピードEVは、2ピースタイプで、ボーンレベルインプラントで す。

そして、フィクスチャー(インプラント体)、アバットメント(土台)、補綴装置( かぶせ物)の3つの部分から成り立ちます。 ボーンレベルの良い点は、歯肉の厚さ、形態に合わせて、アバットメント(土台)を作る ことができるということです。

特に前歯など、審美的な仕上がりを得意とします。

 

インプラント体とアバットメントの連結様式は、エクスターナル(スクリュー依存型)と インターナル(嵌合型)の2タイプです。

インターナルコネクションの中でも、特にモーステーパーコネクションは、インプラント 体接合部の筒の中に、円錐形のアバットメントを差し込んで嵌合させる方法で、くさびの 効果が生じて、より強固に固定されるというものです。

接合が強固なため、マイクロムー ブメントが少なく、周囲の骨の吸収が減少します。 モーステーパー連結は、ソーサライゼーション(皿状の辺縁骨の吸収)を生じないとされ ています。

インプラント発祥の地はスウェーデンで、スウェーデンの整形外科医であるブローネマル ク博士が、1952年、ラットによる実験で、チタンと骨の結合を発見し、1964年に人に応用 しました。それゆえ、スウェーデンには、世界中からインプラント研究者が集まり、発展 したと言われています。

 

世界4大メーカーのひとつであるアストラテックインプラントは、手術後のインプラント 周囲の骨吸収が少ないのが特徴と言われています。

次にプラットホームスイッチングとは、インプラント体とアバットメントの接合部に、水 平的な段差をつける(インプラント体より直径の小さいアバットメントを入れること)こ とです。

これにより、接合部のオフセット(段差)によって、炎症性細胞が骨から遠ざか り、骨吸収が少なくなるとされています。 コニカルコネクション、プラットホームスイッチングの2点を備えたインプラントシステ ムを、当院ではインプラントシステムとして採用しています。

 

鈴木歯科医院 院長 鈴木 明 https://www.suzuki-dental.info/doctor