子どもをいつから歯医者に連れていくべきなのか?|名古屋市守山区の歯医者 鈴木歯科医院|鈴木歯科医院|守山区の歯医者・歯科

子どもをいつから歯医者に連れていくべきなのか?|名古屋市守山区の歯医者 鈴木歯科医院
  • HOME
  • 医院ブログ
  • 子どもをいつから歯医者に連れていくべきなのか?|名古屋市守山区の歯医者 鈴木歯科医院

子どもをいつから歯医者に連れていくべきなのか?

名古屋市守山区の鈴木歯科医院 鈴木歯科医院 院長 鈴木 明

歯科医師紹介

 

□小児歯科とは

子どもを何歳から歯医者に連れて行くかの前に、そもそも小児歯科とは何なのかについて お話をしていきたいと思います。

文字通りお子様に向けた歯科治療になりますが、虫歯治療だけではありません。

小児歯科 には、治療だけではなく、予防治療も含まれています。この予防治療こそが、小児歯科に おいて非常に重要になります。

 

□子供の予防治療がなぜ大事なのか?

子どものころの予防治療がなぜ大事な理由は主に3つあります。

1つ目は虫歯が奥に進行しやすいということです。

子どもの歯を大人以上にとてもデリケ ートになっており、細心の注意を払う必要があります。

特に子どもの乳歯の最表層にあるエナメル質は大人の半分ぐらいしかなく、かつとても柔 らかいため、

一度虫歯になると、非常に進行スピードも早く、歯の奥に虫歯菌が侵入して しまいます。

このような状態を防ぐためにも、予防治療が必要不可欠です。

 

2つ目に虫歯になってもわかりにくいということです。

虫歯と聞くと、黒ずんたイメージを持たれる方がほとんどかと思います。

実際に成人の虫 歯は黒ずんだものがほとんどですが、子どもの場合は色のついていない虫歯がほとんどで す。

これは急性う蝕と呼ばれるものです。虫歯になってもわかりにくい、かつ進行スピー ドも早いので注意が必要です。

 

3つ目は虫歯になっても痛みを感じにくいという点です。

虫歯と聞くとズキズキ痛むことをイメージされるかと思いますが、

子供の場合は、神経ギ リギリになっても痛みを感じないことも多いため、発見が遅れることがあります。

つまり、子どもの虫歯の場合は、気づきにくい、痛みを感じにくい、進行しやすいという 特徴があるため、

そもそも虫歯にさせないということが重要になります。

 

□予防歯科の内容について

当院のお子様に対する処置内容は、口腔検査、歯磨きチェック、PMTC、スケーリング、

シーラント、フッ素塗布などを行っています。

1つずつ解説していきたいと思います。 (※お子様の口腔内の状態によって処置内容は変わります)

まず、口腔検査は、その名の通り、お子様のお口の状態を図るための検査になります。

具 体的には問診・カウンセリングを行い、その後にレントゲンで口腔内の詳しい状態を検査 します。

 

次に歯磨きのチェックです。

普段の日常生活の中で行っている歯磨きの方法を確認させて いただき、

その上衛生士さんから正しい歯磨き方法をレクチャーさせていただきます。

虫 歯にさせないためには日毎の歯磨きがもっとも重要になるので、この点についてはしっか りと時間をとって行うようにしています。

 

次にPMTCです。

聞き慣れない言葉かもしれませんが、PMTCはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略です。

これは予防のプロフェッショナルでもある歯科衛生士が専門の 器具を用いて、口腔内のクリーニングしていくことです。

これはご自宅の歯磨きでは落と しきれない汚れを落としていくものです。

PMTCをすることにより、より清潔な口腔内を 保ち、虫歯にさせない口腔環境をつくっていきます。

 

次にスケーリングです。

これはよく成人の治療の際に用いられますが、子どもの患者様に もスケーリングを行います。

このスケーリングは先程のPMTCと同様にご自宅の歯磨きで は落としきれない汚れを落としていくものです。

特に歯石は、普段の歯磨きでは落ちない ので、このスケーリングを行うことで、歯石を除去していきます。

 

次にシーラントです。

子どもが虫歯になりやすいのは奥歯や前歯の溝です。ここから虫歯 にならないように防ぐのがシーラントの役割です。

シーラントはプラスチックの樹脂の一 種で、このシーラントを奥歯や前歯の溝に埋めることによって虫歯を防ぎます。

子どもの ころの最表層は非常に柔らかいため、そこをコーティングするイメージです。

 

□フッ素とは

そもそもフッ素とはハロゲン族の非金属で、整体必須微量元素の1つです。

体内には様々 な成分が含まれていますが、代表的なものでいうとカルシウムやカリウム、ナトリウム、 マグネシウムが含まれます。

そして、このフッ素も体内に含有されています。

そして、このフッ素は実は自然界には単体で存在しておらず、

フッ素化合物と呼ばれる化 合物が存在しており、お茶や飲料水に含まれています。

ではなぜこのフッ素を歯の表面に塗布するかというと、歯の表面のエナメル質を修復して くれたり、

歯質を強化してくれたりと、虫歯の発生を防ぐ役割を担ってくれます。

 

□フッ素の2つの効果

フッ素そのものについては上記で触れましたが、ここからはフッ素が予防にもたらす2つ の効果について解説をしていきたいと思います。

まず、1つ目はフッ素を塗布することで、歯の再石灰化を促してくれます。

そもそも虫歯ができるのは、虫歯の原因菌と言われているミュータンス菌などの細菌が、

口腔内にある糖分を餌にしてでる酸によって、エナメル質や象牙質が溶かされることで起 きます。

その現象のことを脱灰と言いますが、この状態から唾液によって、修復されるこ とを再石灰化と呼びます。

唾液による再石灰化だけで、虫歯を防げたら良いですが、そうもいきません。

そこで登場 するのがフッ素です。勢いよく繁殖していく虫歯菌に対して、フッ素を塗布することで、

酸に溶かされた歯の修復を行い、虫歯を防いでいきます。

 

2つ目にフッ素は歯質そのものを強化してくれます。

虫歯は酸によって溶かされることによって引き起こされると言いましたが、

このフッ素を 塗布することで、酸に溶けにくい歯質をつくることができます。

フッ素は虫歯を作らせない上で非常に重要な成分となるため、当院ではフッ素塗布を積極 的に行っております。

 

□子どもは何歳から歯医者に通うべきなのか


今回のブログのタイトルになっていますが、お子さんが歯医者に通うべき年齢ですが、結
論から言うととにかく早い段階でつれてきてください。
実際に3歳までに歯医者につれてきた子どもとそうではない子どもでは成人になった時の
虫歯の本数にばらつきが生まれます。ですので、まずは3歳までには必ず歯医者さんに連
れていかれることを強くおすすめいたします。


□年齢別のケア

ここでは年齢別の口腔ケアについて触れていきたいと思います。


◎0~3歳

乳歯が生え始めるのが、生後6~8ヶ月ごろになります。この乳歯歯列の時期は特に虫歯に
なりやすい時期と言われています。この時期に必ず歯医者さんに連れて行くようにしてく
ださい。そして、先程ご紹介したフッ素を歯医者さんで塗布してもらい、虫歯にならない
ようにしていきましょう。


◎3~6歳

この時期になると子どもたちはお菓子をたくさん摂るようになり、結果として虫歯のリス
クが非常に高まります。この時期は特にご自宅での歯磨き、ブラッシングが重要になりま
すので、正しい歯磨きの方法を歯医者さんで教わるようにしましょう。また、決まった時
間に必ず歯を磨くということを習慣化させることで虫歯を防ぎましょう。特に奥歯の溝の
ところから虫歯になるケースが多いので、しっかりと重点的に歯磨きを行うようにしまし
ょう。


◎6歳~12歳

この時期から永久歯も生えはじめ、虫歯のリスクは高まります。この時期でも有効なのは
フッ素塗布です。3ヶ月に1回は歯医者さんで定期検診を受け、フッ素を塗布してもらいま
しょう。そして、この時期から歯並びも重要になります。歯並びが悪い状態で成人担った
場合は、虫歯のリスクも高まりますので、このタイミングで歯医者さんに相談をするよう
にしましょう。


□マタニティ歯科とは


最近、マタニティ歯科という言葉をよく耳にするようになりましたが、当院でもマタニテ
ィ歯科を推奨しています。
なぜかというと、妊娠時期はホルモンバランスが非常に崩れやすく、お口のトラブルも非
常に起きやすくなります。生まれてくる赤ちゃんの健康と安全な出産のためにも、安定期
に入ったら、一度検診を受けられることをおすすめいたします。


□お母さんの口腔内が重要な理由

生まれてくる前のお母さんの口腔内が重要な理由は、生まれてくる赤ちゃんには虫歯菌や
歯周病菌がいないことです。つまり、赤ちゃんが虫歯になるのは、お母さんの口腔内にい

る虫歯菌や歯周病菌が唾液などを介して、赤ちゃんに感染することで、発症してしまうの
です。だからこそお子様が生まれてきて接触する前に、お母さんのお口の健康を保つこと
が重要なのです。


□家族検診をおすすめします

マタニティ歯科としてお母さんの口腔内を清潔にしておくことを伝えましたが、それはお
母さんに限ったことだけではありません。もちろんお母さんだけではなく、お父さんの口
腔内に虫歯菌や歯周病菌がいれば、お子さんが感染する可能性が高いです。つまり生まれ
てくるお子さんと同居する方々全員が清潔な口腔内を維持しておく必要あります。当院で
は、虫歯や歯周病が発症している患者様だけではなく、一緒に同居されている方々も定期
的に検診にお越しいただくようにお願いしております。それが、家族皆さんを守る最適な
手段です。


□まとめ

ここまで小児歯科の説明や実際に小児歯科で行っている治療、フッ素の重要性、何歳まで
に歯医者につれてくるべきか、マタニティ歯科、家族検診の重要性ついて記載してきまし
た。
子どもの健康なお口を保つためには、最低でも3歳までには1回以上歯医者さんに通うこと
をおすすめいたします。
子どもたちの未来を守るのはお母さんやお父さんの使命です。
ぜひ、迷ったらとにかく歯医者さんに通うということを徹底してください。
当院でも子どもの治療に力を入れておりますので、なにか困ったことがあれば、お気軽に
ご相談ください。

 

 

鈴木歯科医院
院長 鈴木 明
https://www.suzuki-dental.info/doctor